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炭素/硫黄分析計 ELEMENTRAC CS‑d

炭素/硫黄分析計ELEMENTRAC CS-d
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有機・無機サンプルの炭素・硫黄含有量を測定できる分析計としては、市場でもELTRA ELEMENTRAC CS-dの他にありません。そのために、ELEMENTRAC CS-dは誘導炉と抵抗炉の両方を搭載し(ELTRAデュアル燃焼炉技術)、フルレンジの炭素・硫黄分析が可能です。

最大4つの高感度IRセルを使用でき、一台で低濃度から高濃度までの炭素と硫黄を同時に精密測定できます。各セルの測定範囲はユーザーのニーズに応じてカスタマイズできるので、アプリケーションごとに最適な測定条件を設定できます。

ELEMENTRAC CS-dには、高い機能性と操作性をもつELEMENTSソフトウェアが付属しています。

炭素 / 硫黄 分析装置 ELEMENTRAC CS-d 操作と分析プロセス

ELEMENTRAC CS-dは取扱いが簡単で、わずか数ステップで操作が完了します。炭素・硫黄分析には通常、約50~1000 mgのサンプルが必要になります。それだけで、1ppm~100%の濃度レンジを高い信頼性で検出するのに十分です。燃焼工程の前に、(対象のマトリックスによって)様々に異なる初期量からサンプルを抽出する必要があります。これについては、DIN EN ISO 14284 (鋼と鉄のサンプリング)などの国際規格に基準が示されています。

誘導炉

ステップ1:サンプルの情報をELEMENTSソフトウェアに入力します

ステップ1:サンプルの情報をELEMENTSソフトウェアに入力します

サンプルIDがソフトウェアに入力され、重量が自動的に転送されます(ステップ2を参照)。

ステップ2:サンプル重量の測定と助燃剤の追加

ステップ2:サンプル重量の測定と助燃剤の追加

炭素硫黄分析では、50mgから1000mgのサンプル量が一般的です。セラミックるつぼ内のサンプルが秤量され、タングステンなどの助燃剤を追加します。信頼性の高い分析を実施するのに、サンプル形状(ワイヤー、粉末、ピンなど)は問いません。

ステップ3:分析

ステップ3:分析

セラミックるつぼを台に載せ、ELEMENTSソフトウェアで分析を開始します。この後、燃焼や評価などすべてのステップがソフトウェアで制御されます。

ステップ4:データの出力とエクスポート

ステップ4:データの出力とエクスポート

分析開始後45〜60秒で、測定された炭素と硫黄濃度は、レポートまたはLIMSを介してデータ出力することができます。

ステップ1:サンプルの情報をELEMENTSソフトウェアに入力します

ステップ1:サンプルの情報をELEMENTSソフトウェアに入力します

サンプルIDがソフトウェアに入力され、重量が自動的に転送されます(ステップ2を参照)。

ステップ 2: サンプルの重量を測定する

ステップ 2: サンプルの重量を測定する

抵抗炉での燃焼による炭素・硫黄分析では、50 mg~500 mgのサンプル量が一般的です。サンプルはボートに直接、載せます。通常、助燃剤の添加は不要です。

ステップ3:分析

ステップ3:分析

サンプルを炉の前に置き、ソフトウェアで測定を開始します。サンプルを炉に導入すると、緑のLEDライトが点灯します。燃焼処理の間、ELEMENTSソフトウェアは継続的に測定値を記録します。

ステップ4:データの出力とエクスポート

ステップ4:データの出力とエクスポート

分析の開始から60秒~240秒後、炭素と硫黄の濃度測定結果が出ます。これをレポートまたはLIMSを介してエクスポートできます。

幅広い測定範囲に対応できる赤外線セル

幅広い測定範囲に対応できる赤外線セル

ランスのインテリジェント制御

誘導炉内は2,000 °C以上の高温となり、毎時180 Lの酸素気流が生じるため、あらゆる種類のサンプルが完全燃焼し、その炭素・硫黄の含有量をIRセルで測定することができます。サンプルの完全燃焼により、信頼性の高い測定結果が得られます。

粉体サンプルはるつぼから飛散することがあり、測定値が実際よりも低くなってしまう可能性があります。

そのためCS-dには、ランスと燃焼のインテリジェント制御機能が備わっており、サンプル損失のない完全燃焼を可能にします。br />
ランスまたはチャンバーを介して酸素を流すことでサンプルの飛散を防ぎ、燃焼を管理します。また、誘導炉の電力調整により段階的に出力を増大させ、燃焼を穏やかに進行させます。  

ランスのインテリジェント制御

抵抗炉のサンプルポート(低ブランク値対応)

ELEMENTRAC CS-dは、炭素濃度が低いサンプルを抵抗炉内で正確に分析します。最適な形状の小径サンプルポートとサンプル投入口での酸素パージによって、サンプル投入時の大気中のCO2ブランク値が大幅に低減し、低測定レンジでの信頼性の高い炭素分析を実現します。

抵抗炉のサンプルポート(低ブランク値対応)

オートローダー

ELEMENTRAC CS-dの誘導炉には別売のオートサンプルローダを取り付けることもできます。36個のるつぼに対応する標準モデルと、130個に対応するXLモデルがあります。XLモデルは市販同様品のなかでも最大のオートローダとなっております。

TICモジュール

全炭素(TC)の分析にあたり、全有機体炭素(TOC)と全無機体炭素(TIC)に分けて炭素を測定できます。そのために使われるのがELTRA社のTICモジュールです。 CS-dにこのモジュールを付けることで、土壌や建設資材などの製品を酸化することによってTIC量(石灰など)を測定できます。

TICモジュール

使いやすいWindowsベースのELEMENTSソフトウェアは、すべてのELEMENTRACシリーズの元素分析装置に使用されています。

中央のウィンドウ(分析と結果)は、日常分析に必要なすべての機能に簡単にアクセス可能です。ここから分析されたサンプルをグループ化してエクスポートしたり、新しいサンプルを登録して分析したりすることができます。ユーザーは、アプリケーション設定、キャリブレーション、診断、ステータスなどの機能を呼び出すことができます。

 

ELEMENTSソフトウェア

炭素 / 硫黄 分析装置 ELEMENTRAC CS-d 典型的なサンプル材料

合金, 灰, カーバイド, 鋳鉄, セメント, 陶磁器, 石炭, コークス, 銅
, ガラス, 石こう, 鉄
, 石灰岩, 金属, 鉱物, 油, 鉱石, 植物, 耐火金属, ゴム, 砂 , 土壌, 鋼
, チタン, タバコ, ...

石炭
鉱石
鋼

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